紫外線対策サプリに含まれているビタミンの種類は?成分を解説
肌をより美しく保つため、日常的に紫外線対策を行っている方も多いでしょう。一般的な紫外線対策としては日焼け止めクリームを塗ったり、日傘やアームカバーを使ったりといった方法があげられます。しかし、それ以外にも近年人気が高まっているのが、紫外線対策サプリです。紫外線対策サプリは他のサプリメントと同様に、水やお茶で服用することにより、体の内側からもケアできると注目を集めています。しかし、実際にどのような成分が配合されているのか分からない方もいるかもしれません。そこで今回は、紫外線対策サプリに含まれている代表的な成分・ビタミンをはじめ、その他にも注目したい成分について詳しくお話ししていきましょう。
紫外線対策をおろそかにするとどうなる?
紫外線対策をすることによってシミやシワができるのを防ぎ、キレイな肌を保つことができる……といったことはご存知の方も多いかもしれません。実際に紫外線はどのようにして、肌トラブルへとつながっていくのでしょうか。
メラニンによってシミができる
肌のシミになる原因とされている存在が「メラニン」です。メラニンとは髪の毛や瞳の色を構成する黒色の色素のことで、紫外線にあたった際、肌が日焼けするのもメラニンの働きによるものです。日焼けしたくない方からは悪者扱いされることの多いメラミンですが、本来の目的としては、紫外線から皮膚の細胞を守ることです。紫外線を浴びた肌は細胞を守るために、表皮の奥にあるメラノサイトという場所でメラニンを作り出し、害を食い止めようと働きます。その際につくられたメラニンは、通常なら肌のターンオーバーとともに排出されていくでしょう。しかし、加齢やホルモンバランスの乱れなどで肌のターンオーバーが乱れてしまうとうまく排出されず、シミになってしまうのです。
お肌のハリが失われてシワの原因に
シワは加齢によってハリが失われたことによって起こるのではないか……と考えている方もいるかもしれません。確かに加齢もシワの原因の一つではあるものの、紫外線がさらにシワの発生を加速させるケースもあるようです。紫外線には波長の長さによって「A波」と「B波」の2種類があるのをご存知でしょうか。太陽から放たれ、地上に到達する紫外線の9割以上がA波と言われています。そしてそのA波は、シワの原因の一つになるでしょう。A波は真皮まで届き、ハリを保つために必要なコラーゲン繊維や弾性繊維にダメージを与えて劣化させてしまうためです。そして、一度ダメージを受けた弾性線維は二度と復活しないとも言われています。
紫外線対策の一助に紫外線対策サプリを
シミやシワを防ぐためには、紫外線対策が重要です。塗るタイプの日焼け止めクリームや日傘、サングラスなどは、紫外線がとくに強い夏場以外にも愛用することをオススメします。そして、紫外線対策は外側だけでなく栄養も大切です。体の内側からケアする紫外線対策サプリには、メーカーによってさまざまなビタミン類が含まれています。食事でも紫外線対策をしたいと考えているのであれば、生活の中にサプリを取り入れてみましょう。具体的に紫外線対策サプリに含まれているビタミン類には、このような働きがあります。
紫外線対策サプリに含まれていることが多いビタミン類
紫外線対策サプリになぜビタミン類が含まれているのかと言うと、日焼けによるダメージから肌を守ることにつながるためです。肌を美しくキレイに保ちたいのであれば、意識的にビタミンをとって内側からケアしていきましょう。
ビタミンA
ビタミンAには、肌の新陳代謝を促進する働きがあります。皮膚や粘膜の入れ替わりを促すため、美肌を保つために必要な栄養素だと言えるでしょう。シミやシワを防ぐだけでなく、新陳代謝の促進によってメラニンの排出を促すといった働きから、美白効果も期待できます。理想の美肌には欠かせないビタミンAですが、紫外線によって減少してしまう弱点があります。そのため、ビタミンAはマメに補給していくことが美肌への鍵になる成分です。
ビタミンC
ビタミンCは、主に皮膚や粘膜の健康維持をサポートする働きがあります。その他にも抗酸化作用を持っており、肌のハリを保ち、さらにシミを予防する美容効果が期待できるでしょう。美肌効果の他にも免疫力を高めるといった点から、風邪をひきにくくする効果もあります。ビタミンCはアンチエイジング効果だけでなく、病気からも体を守ってくれる頼もしい成分です。
ビタミンE
ビタミンEには、紫外線を含む外的刺激から肌を守ってくれる働きがあります。適度な潤いを保つ効果があり、肌のバリア機能を安定させてくれるでしょう。また、ビタミンEには血行を促進する作用もあります。皮膚の新陳代謝を高めてメラニンの排出も促してくれるため、シミ・ソバカスが気になる方は積極的に摂取したい成分です。
ビタミンB群
ビタミンB群とは、ビタミンB1・B2・B6・B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類を指します。ビタミンB群はエネルギー代謝の補酵素となっています補酵素とは一体何かと感じる方も多いかと思いますが新陳代謝をスムーズに行わせる潤滑油のようなものだと考えると分かりやすいでしょう。ビタミンB群が不足していると新陳代謝が滞ってしまうというリスクが発生するかもしれません。食事やサプリメントで美容成分を摂取するのであれば、ビタミンB群も忘れないようにしましょう。
その他、注目したい成分
先ほどの項目でお話ししたビタミン以外にも、紫外線対策サプリにはさまざまな美容成分が含まれています。紫外線対策サプリに含まれていることがとくに多い、注目の成分についてご紹介していきましょう。
ポリフェノール
主にチョコレートやココアブルーベリーなどに多く含まれているポリフェノールも、美肌をつくるために役立つ成分になっています。ポリフェノールには、抗酸化作用があるのをご存知でしょうか。紫外線を浴びることで、体内には活性酵素が発生します。その活性酵素は肌のハリ・弾力に重要なコラーゲンやエラスチンにダメージを与え、シミやシワ、たるみの原因になるでしょう。活性酵素の働きを抑える存在が、ポリフェノールなのです。そのため、多くの紫外線対策サプリにも配合をされています。
カロテノイド(リコピン、アスタキサンチン)
先ほどの項目でお話ししたポリフェノールと同様に、抗酸化作用のある成分として知られているのがカロテノイドです。カロテノイドの一種としてリコピンやアスタキサンチン、ルテインなどもあげられます。カロテノイドも積極的に摂取することで、シミ・シワ・たるみを防ぐため、紫外線に配合されていることが多いでしょう。カロテノイドはトマト(リコピン)、サーモン(アスタキサンチン)、ほうれん草(ルテイン)といった食材に含まれています。
フェーンブロック
紫外線対策サプリに含まれていることが非常に多い成分が、フェーンブロックです。フェーンブロックは紫外線対策サプリ、飲む日焼け止めの主成分となっていることが多いでしょう。フェーンブロックはシダ植物の一種から抽出された成分で、紫外線防御作用・抗酸化作用・炎症抑制作用など、さまざまな働きを持っています。紫外線によるダメージを内側からケアしてくれるだけでなく、シミ・シワの抑制や皮膚がんのリスク抑制といった効果も期待できる成分です。
ニュートロックスサン
ニュートロックスサンは、ポリフェノールの一種で、シトラスとローズマリーエキスから抽出した天然成分です。ニュートロックスサンは抗酸化作用を持ち、紫外線による肌ダメージを軽減してくれるでしょう。また、シトラスの実にはナリンゲニンという成分が含まれており、コラーゲンの破壊を防ぐ作用があると言われています。ローズマリーには細胞を保護し、炎症を抑える効果が期待できる成分が含まれます。さらにニュートロックスサンは日焼けによる肌の赤みを軽減してくれるため、紫外線対策サプリに多く含まれているようです。
まとめ
紫外線による肌ダメージを軽減してくれる成分は多々あります。しかし、これらをすべて食事から、バランス良く摂取するとなると難しいものがあるでしょう。食事内容を意識しつつ、同時に紫外線対策サプリを併用すると、理想の肌に近づけるかもしれません。紫外線は年間を通していつでも降り注いでいるものですから、季節を問わず習慣化することをオススメします。